「最近、階段の上り下りがつらい…」
「正座や立ち上がりのときに、ひざがギクッとする…」
そんな風に、日常の動きの中でなんとなくひざが気になることはありませんか?
実はこの“なんとなくの違和感”が、ひざの不調の始まりかもしれません。
ひざは体重を支える重要な関節である分、負担もかかりやすく、トラブルの起こりやすい部位です。
本記事では、ひざの痛みの原因や対処法について、整体師としての視点と、科学的根拠を融合しながら、一般の方にもわかりやすくご紹介します。
薬に頼らずに体を整えたい方や、ひざの不調を根本から見直したい方に役立つ内容です。
ひざの痛みはなぜ起こる?〜代表的な3つの原因〜
加齢による軟骨のすり減り
ひざ関節の内部には、骨と骨の間に「関節軟骨」というクッションの役割を果たす組織があります。
この軟骨は、加齢や長年の使用によって徐々にすり減り、骨と骨が直接こすれるようになると、痛みや炎症の原因になります。
この状態は「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」と呼ばれ、日本の高齢者の約4割以上に潜在的に見られるとも言われています(厚生労働省調べ)。
特に女性は筋力や骨密度の低下の影響を受けやすく、発症リスクが高い傾向にあります。
筋肉・腱の炎症や疲労
日常生活やスポーツ、長時間の立ち仕事などで膝まわりの筋肉や腱に負担がかかると、炎症が起きて痛みが生じることがあります。
代表的なものとしては、「ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)」や「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」などが知られています。
これらは20〜40代のアクティブな層にも多く見られる症状で、「若いから安心」とは言いきれません。
疲労が蓄積していたり、間違ったフォームで運動を続けていたりする場合にも起こるため注意が必要です。
姿勢・体のゆがみ・歩き方のクセ
ひざの痛みは、膝自体だけが原因とは限りません。
実は、体のバランスや歪み、歩き方のクセが影響して膝に負担がかかっているケースが非常に多いのです。
例えば…
- 骨盤の傾きや捻れ
- 股関節の動きの悪さ
- 足のアーチ(土踏まず)の崩れ
- 片足に重心が偏った立ち方・歩き方
これらのゆがみがあると、動作のたびに膝の特定部位にだけ負荷が集中し、やがて炎症や痛みを引き起こします。
整体では、こうした「全身からくる膝の痛み」に着目し、根本的な改善を目指していきます。

ひざの痛みに整体ができること
局所ではなく「全身バランス」からアプローチする
一般的に、膝が痛いと「膝を揉む」「湿布を貼る」「サポーターをつける」など、局所的な対処をしがちです。
ですが、**整体では「ひざに痛みが出ている=どこかのバランスが崩れているサイン」**と捉え、全身のゆがみや使い方から見直していきます。
骨盤のズレや股関節の可動性、足首の柔軟性などを調整することで、ひざそのものにかかる負担を軽減することができるのです。
筋膜・関節の調整で動きをスムーズに
ひざの動きが制限されている場合、筋膜の癒着や関節の微細なズレが影響していることがあります。
整体では、手技により筋膜をゆるめたり、関節の動きを調整することで、痛みの出にくい状態へ導きます。
たとえば、太ももの外側が極端に張っている方は、内側の筋肉が使われずひざのバランスが崩れているケースがよくあります。
このような筋肉バランスを整えることで、「動いても痛くないひざ」へ近づけていきます。
施術とセルフケアの組み合わせで持続的な改善へ
整体の施術で体の状態を整えたあとは、日常のセルフケアや体の使い方を見直すことが非常に重要です。
当院では、施術だけで終わらせず、ご自宅でもできる簡単な運動やストレッチの指導を取り入れ、より長く快適な状態をキープできるようサポートしています。
自分でできる!ひざにやさしいセルフケア習慣
正しい姿勢と歩き方を意識する
良い姿勢を保つことで、ひざへの負担を減らすことができます。
立っているときは耳・肩・骨盤・足首が一直線になるように意識し、歩くときは「かかと→足裏全体→つま先」の順にしっかり踏みしめましょう。
足を引きずるように歩いたり、ペタペタ歩きになっていると、ひざ関節に偏った負荷がかかるので要注意です。
筋肉を鍛えてひざを守る
筋力、とくに太ももの前側(大腿四頭筋)とお尻(大臀筋)の筋力は、ひざの安定性に直結します。
おすすめの簡単エクササイズ:
- 椅子に浅く腰かけ、片足ずつ伸ばして5秒キープ(10回×2セット)
- 寝た状態でお尻を持ち上げるヒップリフト(15回×2セット)
- 壁に背中をつけてスクワット(痛みがなければ)
無理せず、自分のペースで継続することが大切です。
柔軟性アップで関節を守る
柔らかい筋肉・関節は、それだけで衝撃吸収性が高くなります。
ふくらはぎ、太もも、股関節、足首をゆるめるストレッチは、ひざの可動性を高めるのに効果的です。
- アキレス腱を伸ばすストレッチ
- 太ももの裏を伸ばすハムストリングスストレッチ
- 内もも(内転筋)をほぐす開脚ストレッチ
毎日5分だけでも習慣にすることで、ひざの動きが大きく変わります。

ひざの痛みが軽くなると生活が変わる
ひざがスムーズに動くようになると、日常生活の快適さが格段にアップします。
- 外出が楽しくなる
- 買い物や家事がラクになる
- 階段が怖くなくなる
- 趣味や運動も再開できる
実際、当院に来られるお客様も「旅行を楽しめるようになった」「ジムにまた通い始めた」など、喜びの声をたくさんいただいています。
だからこそ、早めのケアと見直しがとても大切なのです。

まとめ|ひざの痛みには「整体という選択肢」を
ひざの痛みは、「年齢のせいだから…」とあきらめてしまう方が多くいます。
ですが実際には、体の使い方や筋肉のバランス、姿勢・歩き方を見直すことで、改善する可能性が十分あります。
整体では、ひざの痛みを「その場の対処」ではなく、「根本から整える」ためのサポートが可能です。
- 薬に頼らず体を整えたい方
- 原因がよくわからないまま長年悩んでいる方
- 手術や注射は避けたいと思っている方
そんな方こそ、一度整体の施術を受けてみてください。
あなたの体の声を聞き、一緒に「もう一度気持ちよく歩ける毎日」を取り戻すお手伝いができれば幸いです。
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