季節を問わず、女性は冷えに悩まされる人が多いですよね。
特に冬場は、布団に入っても眠れないほど冷えてしまうという人も少なくありません。
また、ひどい冷え性の人は吐き気を伴ったり寒いだけの症状に留まりません。
そこで、今回はそんな辛い冷えの悩みに特化した足つぼマッサージをご紹介したいと思います。
足つぼとは
足は、人間の体の中でも第二の心臓とも呼ばれる重要な部位です。
ふくらはぎがポンプ機能を果たし、ツボは足裏だけでも60も存在します。
このツボは“反射区”とも呼ばれ、全身の臓器と関係が深いと言われているのです。
その為、足つぼマッサージでツボを刺激して血流・老廃物の排出を促すことで、身体症状の緩和が期待できます。
今回は、女性に多い冷え性に効果が期待できるツボをご紹介します。
足つぼマッサージ前の準備
まずは、つぼを刺激する前の準備も覚えておきましょう。
せっかくなので、より効果が出やすい状態にしておきたいですよね!
*足を温めておく
お風呂上りや足湯をして、足を温めておきましょう。
血流が良くなっている時にすることで、より効率的に足つぼマッサージが行えます。
*水分補給
老廃物の排出を促せるように、足つぼマッサージ前にはコップ1杯程度の水分補給をして排出がスムーズに行われるようにしておきましょう。
*クリームなどを使う
足つぼマッサージは、摩擦が起こるので皮膚に負担が掛かりやすくなります。
潤滑油となるクリームなどを使って、なるべく負担を減らすようにしましょう。
足つぼマッサージの注意点
足つぼマッサージは、足の反射区に刺激を与えることで、全身の健康を促進するとされる代替療法です。しかし、足つぼマッサージには注意点もあります。
以下のような場合は、足つぼマッサージを受ける前に医師に相談してください。
・食後1時間以内
・妊娠中や生理中の女性
・体調が悪い
・疲労感が強い
・足に傷や感染症がある人
・足の骨折や捻挫などの怪我がある人
・糖尿病や心臓病などの慢性疾患がある人
上記に当てはまる方は、身体に負担が掛かりかねないので避けましょう。
足つぼマッサージは、適切に行えばリラックス効果や血行促進などのメリットがありますが、無理に行ったり、適切でない人に行ったりすると、副作用や合併症を引き起こす可能性があります。
自分の体調や状態に合わせて、安全に施術するようにしましょう。
足つぼマッサージをセルフで行うときの押し方のコツ
足のつぼを刺激する場合に、どうしても指が疲れてしまって続けられない人も多いです。
ですが、ツボへの刺激は継続してこそ意味があります。
継続しなければ、それは一時的な改善にとどまります。
その為、疲れにくい“つぼの押し方”を覚えることも大切です。
《押し方のコツ》
*両方の親指を重ねる
*体重を掛けるように押す
*力任せに押さない
つぼは、両方の親指を重ねて押した方が疲れにくいです。
とはいえ、指だけでぐーっと押そうとすると疲れて仕方がありません。この押し方では、女性ならすぐ疲れてしまうでしょう。
その為、親指で押せるツボであれば、少し上半身を前傾させて、体重を掛けるようにして押しましょう。
こうすると、指がすぐに疲れるということが防げます。
また、セルフでつぼ押しを行う場合は、イタ気持ちいい程度の刺激にしてください。
プロに施術してもらっている時のように、グリグリ強く押してしまうと負担が掛かることがあります。
また、押す時にはゆっくり息を吐きながら押すのがコツです。
そして、ツボ押しでは押すのにかけた秒数と同じ秒数をかけてゆっくり離すようにしましょう。
冷えに効果がある足つぼマッサージ
八風“はっぷう”:下半身が冷えやすい人におすすめ
《ツボの位置》
両足の指の付け根付近にあるツボ、それぞれの指の付け根にあり合計8つあります。
ちょうど、足指の甲と裏の境目にあります。
《ツボ押しのやり方》
八風は、指の境目にあるので親指押しができません。
その為、親指と人差し指でつまむようにします。
そのまま、指先側に引くように刺激しましょう。
それぞれ10回ずつ刺激します。
また、一か所ずつが面倒という人は、足の指と手の指を組みましょう。足首を軽く抑えた状態で組んだ手を使って足首回しを行いましょう。
この状態で、八風をまとめて刺激できています。
湧泉”ゆうせん”:お腹周りの冷えが気になる人におすすめ
《ツボの場所》
足裏の土踏まずから少し指先側にあるツボ。
指を足裏側に曲げてみると、少し凹む部分があると思います。そこが湧泉のツボの位置です。
《ツボ押しのやり方》
親指を重ねるようにして、体重を掛けながらぐーっと押す。
5秒かけて、ゆっくり息を吐きながら押し、5秒掛けてゆっくり息を吸いながら離しましょう。
5回ほど繰り返す。
太衝“たいしょう“:末端が冷えやすい人におすすめ
《ツボの位置》
足の甲側の親指・人差し指の根元を辿り、骨と骨が交わる部分の少し手前の位置にあります。
《ツボ押しのやり方》
親指を使って、足指と垂直の向きになるようにして、5秒かけて押して5秒かけて話しましょう。
太谿“たいけい”:冷えのぼせしやすい方におすすめ
《ツボの位置》
アキレス腱と内側のくるぶしの中間地点にあります。
《ツボの押しのやり方》
親指の腹側を重ねてツボにあてます。
垂直になるようにして、刺激するようにしましょう。
5回ほど繰り返す。
三陰交“さんいんこう”:冷え・むくみが気になる人におすすめ
《ツボの位置》
足の内側、くるぶしの上側から手の指4本ほど上に上がったところにあるくぼみ。
《押し方》
親指を重ねた状態で、じんわり刺激をして10秒。指を離す時も10秒かけて離しましょう。
5回ほど繰り返す。
至陰“しいん”:下半身の冷えが気になる人におすすめ
《ツボの位置》
足の小指の爪、外側の生え際からかかと側に1ミリほどの位置。
《ツボ押しのやり方》
ツボの位置を外側から手の親指と人差し指で、挟むようにして揉みましょう。
1~2分程度を目安に行ってください。
足三里“あしさんり”:冷え・胃の疲れが気になる人におすすめ
《ツボの位置》
足の外側で、膝下をゆっくり指で辿ると凹みを感じる位置。
※膝の皿の下側から指4本分ほど下におりた位置
《ツボ押しのやり方》
ツボの位置に、中指を当てるよう人差し指・薬指とともに、3本でマッサージするようにくるくる回し押ししましょう。
5回ほど繰り返す。
ツボは、それぞれの足に存在するので両方刺激するようにしてくださいね。
生活習慣の改善も意識しよう!
足ツボは、確かに血流を促し老廃物の排出を助けてくれますが、身体が冷えやすい生活を続けていると根本的な解決にはなりません。
やはり、冷えの原因となる生活習慣の改善も大切です。
*ストレッチを習慣に使用
足つぼマッサージと並行して、ストレッチも行いましょう。
冷え症の人は、筋肉・関節周りが硬くなっている人が多いです。特に、足首・アキレス腱・太ももの筋肉は、硬くなりやすいので意識的にストレッチして柔軟性を高めましょう。
足首は、気づいたら回すくらいの感覚でよく回して柔らかくしましょう。
*3つの首を冷やさない
冷え症の改善に良いと言われている王道ともいえる方法ですが、3つの首“首・手首・足首”を冷やさないようにするのは、冷え性の人の鉄則です。
もちろん、冷えないようにするだけでなく温めるように意識してくださいね。
*便秘の解消
食物繊維をバランスよくとって、善玉菌となる乳酸菌・ビフィズス菌を意識して摂りましょう。
腸には、血管が何本も通っているので便秘が続くと血流も悪くなります。
食生活を意識するだけでなく、お腹をマッサージしてお通じを促しましょう。
*適度な運動
なかなか難しいですが、やはり適度に運動することは冷え症改善にとって、とても大切なポイントです。わざわざ運動しなくても、日頃より多めに歩くなどいつもより動くことから意識してみると、運動というイメージにとらわれず運動量を増やすことができます。
まとめ
足つぼマッサージは、継続することも大切なポイントです。
その場だけ一時的に改善しても、今後も冷えに悩まされ続けます。毎日のお風呂上りに習慣化すると続けやすくなりますよ。
また、根本的な解決には生活習慣の改善も大切です。
足つぼマッサージと並行しておこなうことをおすすめします。
ツボを刺激してもイマイチ効果を感じられないという人は、根本的に体が凝りが酷い可能性もあります。
整体院などでほぐしてもらったり・プロの手でツボを刺激してもらってから、セルフケアに切り替えるといった順のほうが、効果を感じやすくなるでしょう。
コメントを残す