偏頭痛がひどいと日常生活にまで支障がでてしまいますよね。
偏頭痛は、動いたり・下を向いたりするとズキズキとした痛みが頭に響くようで、とても辛いもの。とはいえ、この辛さも頭痛持ちにしかわからなかったりします。
その為、少しでも早く偏頭痛を改善したいですよね。
そこで、今回はそんな偏頭痛の改善を促すツボ押しをご紹介したいと思います。
偏頭痛と緊張型の頭痛との見分け方は?
頭痛は、複数のタイプがありますが多く見られる頭痛は2種類。
それが、偏頭痛と緊張型頭痛です。
この2種類の頭痛は、真逆の原因で痛みを引き起こします。
その為、対処法を間違えると頭痛を悪化させてしまうことになるので注意が必要です。
偏頭痛の特徴:血管が拡がることで神経を刺激して痛みを生じる
緊張型頭痛の特徴:血管が縮まることで、血流が悪くなり痛みを生じる
見分け方で、一番簡単な方法がおじぎをすること。
偏頭痛であれば、頭を下げてみましょう。※お辞儀のように
その姿勢で、ズキズキした痛みが増し、脈を打つように頭に響くのが特徴です。
《両方の頭痛が併発している場合》
偏頭痛と緊張型頭痛を併発している人も、中にはいます。
その場合、偏頭痛の対処から始めてください。
先に、緊張型頭痛の対処をして血流を良くしてしまうと、拡張した血管に血液がどっと流れ始め、痛みがひどくなりやすくなります。
偏頭痛に効果のあるツボ
では、実際に偏頭痛に効果的なツボをご紹介します。
*頭維“ずい”
《ツボの位置》
左右のおでこの髪の生え際の角(剃りこみ)から、親指の幅の約半分ほど後ろ(頭のてっぺん側)にあります。
頭維を押すと、ズーンした重みを感じます。押しすぎずに、イタ気持ちいい程度でやめましょう。
《効果》
神経の痛み、眼精疲労・偏頭痛の緩和が期待できます。
*頷厭“がんえん”
《ツボの位置》
左右のおでこの髪の生え際から、少し下にあります。
生え際付近に、手を当てて口をパクパクと大きく動かしてみてください。口を動かすと、動く位置が頷厭になります。
《効果》
めまい・偏頭痛・耳鳴りなどの緩和が期待できます。
*懸釐“けんり“
《ツボの位置》
左右の頷厭の位置から、少し下に下がった位置にあります。
眉毛の高さぐらいにあるので目安にしてください。
《効果》
偏頭痛・眼精疲労・顔のむくみの緩和が期待できます。
*率谷“そっこく”
《ツボの位置》
左右の耳を顔側に半分に折るようにして、耳の上にとがった部分を作ります。そこから、指幅2本(約1.5cm)ほど上にあります。
《効果》
耳鳴りや偏頭痛・吐き気の緩和が期待できます。
*太陽
《ツボの位置》
左右の目尻と眉尻の間の中間地点から、少し外側のくぼんだ位置にあります。
《効果》
顔のむくみ・眼精疲労・偏頭痛の緩和が期待できます。
*陽白“ようはく”
《ツボの位置》
まっすぐ前を向いた状態で、瞳孔から真上に線を引いたラインにあります。眉からおでこ側に約2㎝ほどの位置にあります。
《効果》
眼精疲労や偏頭痛の緩和が期待できます。
*完骨“かんこつ”
《ツボの位置》
耳裏の膨らんだ部分(骨)の一番下から、指幅1本分ほど後ろ(背中側)の少しくぼんだ位置にあります。
《効果》
偏頭痛・不安感・憂鬱な気持ちを緩和する効果が期待できます。
ご紹介したツボは、すべて左右対称の位置にあるツボで、自分でも押しやすいツボばかりです。
偏頭痛で辛い時に、試してみてくださいね。
ツボ押しの注意点
実際に、ツボ押しする前に注意点を確認してください。
まず、こんな時はツボ押しを控えましょう
・お酒を飲んだ後
・食後30~1時間以内
・傷や捻挫などをしている時
・心臓が弱い方
・疲れが酷い時
・妊娠中
妊娠中に関しては、弱い刺激であればツボ押しも大丈夫といわれていますが、刺激に対してとても敏感な状態になっています。
念のためにも控える、またはとても弱い刺激にしておきましょう。
また、お子さんやご年配の方の場合も、ツボ押しの力は弱くして優しく刺激する程度にしてください。
*ツボの押し方の注意点
ツボ押しをする際は、リラックスしてツボ押しに集中しましょう。
グリグリと強い刺激で押すのではなく、セルフで押す場合はイタ気持ちよい程度にしておいてください。
一気に押さず、じんわりと徐々に力を入れて押しましょう。
5秒ほどかけて徐々に押して、同じく5秒ほどかけてゆっくり離す。
※押す時に息を吐きながら行うと、リラックスした状態が保ちやすいです
偏頭痛の改善 ツボ押し以外にできること
ツボ押しで一時的に緩和されますが、頻繁に起こる場合や痛みが引かない場合に他の対処法も覚えておくことをおすすめします。
痛みのある部分を冷やす
偏頭痛は、血管が拡がることで痛みが生じているので、痛みのある部分を冷やして血管を縮めてあげると痛みが緩和しやすいです。
ですが、キンキンに冷やしすぎない程度にしましょう。
冷やしすぎると、一気に血管を縮めた反動が起きやすくなります。
次に、血管が拡がったときに痛みが強くでる可能性があるので、冷やしすぎてはいけません。
アイスノンなどを使うときは、タオルなどで巻くなどしてワンクッション入れるようにしましょう。
暗い場所で安静にする
偏頭痛が起きている時は、光や音の刺激に敏感になり痛みが増したり、その刺激が原因で痛みを生じることもあります。
その為、痛みがある時は暗めの場所で安静にして痛みが治まるのをまってみましょう。
ゆっくり呼吸をしてリラックスした状態を維持してみてください。
偏頭痛が起きている時の注意点
そして、覚えておきたいのが偏頭痛が起きている時にしてはいけないこと。
より痛みを増す行為をしていないか、チェックしてみてくださいね。
*お風呂に入る(湯船に浸かる)
*マッサージする
血流をさらに促してしまう行為なので、頭痛は悪化することもあります。
お風呂は、偏頭痛が治まってからにするのが一番ですが、無理な場合はせめてシャワーだけにしておいてください。
その際は、温度は少しぬるく設定しましょう。
偏頭痛がある時には、横になるとさらに痛みが増すことがあります。
そんな時は、無理に横にならずしばらく座ってすごしましょう。
横になって痛みが増す体質の方は、そのまま寝てしまうと起きた時に痛みが増していたということも多くなります。
患部を冷やして、痛みが引いてから横になるようにすることで、翌朝の頭痛悪化も防ぎやすくなります。
まとめ
頭痛持ちと一言にいっても、頭痛のタイプで対処法も全く違ってきます。
今回ご紹介したのは、偏頭痛の対処法なので、まずは“お辞儀”をしてみて偏頭痛か確認してみてください。
どのツボも、自分で押せる位置なので偏頭痛で悩んでいる人は試してみてください。
自分で押す場合は、あまり強い刺激ではなくイタ気持ちいい程度にしておくと良いでしょう。
冷やすことも効果的なので、こちらも試してみてくださいね。
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