「週末あんなに寝たのに、月曜の朝から体が重い……」
「やる気が出ないし、なんとなく不安感が消えない」
「マッサージに行っても、肩こりがすぐにぶり返す」
もしあなたが今、こんな悩みを抱えているなら、それはあなたの身体が悪いのではありません。
あなたの「脳」がオーバーヒートを起こしているサインかもしれません。
私たちは今、人類史上かつてないほどの「情報爆発」の中で生きています。朝起きてから寝る直前までスマホを見続け、仕事ではパソコンと向き合う日々。この生活が、知らず知らずのうちに「脳疲労」を蓄積させ、心と体のコントロールタワーである自律神経を乱しているのです。
この記事では、八王子で、身体と心の不調に向き合ってきた「さわい整体院」が、忙しい30代〜50代世代が抱える「なんとなくの不調」の正体と、それを解消するための「脳・体・食・睡眠」のアプローチを解説します。
専門的な話も出てきますが、難しく考える必要はありません。明日から、いえ、今日からできる簡単なことばかりです。少しだけ肩の力を抜いて、最後までお付き合いください。
【チェックリスト】あなたの脳と体は限界かも?
まずは、あなたの現在の状態を客観的に見てみましょう。
以下のチェックリストにいくつ当てはまるか、確認してみてください。
脳疲労チェックリスト
自覚しにくい「脳の疲れ」ですが、行動や感情には明確なサインが現れます。
- 記憶力の低下: 人の名前が出てこない、何をしようとしていたか忘れることが多い
- 感情の制御困難: 些細なことでイライラしたり、急に落ち込んだりする
- 睡眠の質の低下: 夜中に何度も目が覚める、寝付きが悪い
- 味覚の変化: 食事が美味しく感じられない、あるいは過食してしまう
- 判断力の低下: 仕事の段取りが決められない、単純なミスが増えた
- 飽きっぽさ: 趣味や読書など、以前楽しめていたことに集中できない
いかがでしたか?
3つ以上当てはまる場合、あなたの脳はかなりお疲れ気味、つまり「脳疲労」の状態にある可能性が高いです。
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なぜ脳は疲れてしまうのか?
最大の原因は、スマホやPCによる「情報過多」です。
私たちの脳には、一時的に情報を保存して処理する「ワーキングメモリ」という領域があります。これは「脳のメモ帳」のようなもの。しかし、現代人は次から次へと流れてくるニュース、SNS、メールなどの膨大な情報によって、このメモ帳が常に埋め尽くされている状態です。
結果、脳の情報処理が追いつかなくなり、ゴミ屋敷のように散らかってしまいます。これが脳疲労の第一段階です。
「ぼーっとしている」時も脳は疲れている?
「じゃあ、何も考えずにぼーっとすればいいの?」と思われるかもしれません。しかし、ここが脳の厄介なところです。
脳科学には「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」という言葉があります。これは、私たちが意識的に活動していない時でも働き続けている脳の神経回路のこと。
驚くべきことに、脳が消費する全エネルギーの約60〜80%が、このDMNに使われていると言われています。
例えるなら、「アイドリング中の車」です。走っていないのにエンジンがかかりっぱなしで、ガソリン(エネルギー)をどんどん浪費している状態。
現代人は、情報過多によってこのアイドリング回転数が上がりっぱなしになっています。だからこそ、意識的に脳をクールダウンさせる技術が必要なのです。
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【身体編】「スマホ首」とメンタルの怖い関係
脳の疲れと密接に関係しているのが、実は「首」です。
「たかが肩こり・首こり」と侮ってはいけません。首の不調は、メンタルヘルスに直結する大問題なのです。

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首は自律神経の通り道
首には、脳と体をつなぐ重要な神経や血管が集中しています。特に重要なのが「自律神経」です。
自律神経とは、呼吸や心拍、体温などを無意識に調整してくれる機能のこと。よく車の運転に例えられます。
- 交感神経(アクセル): 活動モード。緊張や興奮時に働く。
- 副交感神経(ブレーキ): リラックスモード。休息や修復時に働く。
健康な状態なら、このアクセルとブレーキがバランスよく切り替わります。しかし、首の筋肉がガチガチに固まると、この切り替えがうまくいかなくなります。これを「自律神経失調症」と呼びます。
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恐ろしい「頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)」
近年、医師の間で注目されているのが「頚性神経筋症候群」です。
これは、首の筋肉の異常な緊張が原因で、頭痛やめまいだけでなく、うつ症状、パニック障害、慢性的な疲労感といった「心の病」のような症状を引き起こす病態です。
当院(さわい整体院)に来院される方の中にも、「心療内科に通っていたが改善しなかった不調が、首の調整をすることで楽になった」というケースは少なくありません。
特に、うつむき姿勢でスマホを見続けることで首のカーブが失われる「ストレートネック(スマホ首)」の人は要注意。頭の重さ(約5kg)がダイレクトに首にかかり、筋肉が常に悲鳴を上げている状態だからです。
座ったままできる!「肩甲骨はがし」ストレッチ
首の負担を減らすには、首そのものよりも土台である「肩甲骨」を緩めることが効果的です。まずは、デスクワークの合間にできる「肩甲骨はがし」を実践してみましょう。
【手順】
- 基本姿勢: 椅子に深く座り、背筋を伸ばします。
- 肘を曲げる: 両肘を曲げて、手を肩の上に置きます(指先を肩につけるイメージ)。
- 大きく回す: 肘で大きな円を描くように、肩を前から後ろへゆっくり回します。
- ポイント: 肘が一番後ろに来た時、左右の肩甲骨を「グッ」と寄せるように意識してください。
- 胸を開く: 5回ほど回したら、今度は両腕を後ろに組み、斜め下にグーッと伸ばして胸を大きく開きます。そのまま深呼吸を3回。

これだけで、滞っていた首や肩への血流が改善され、脳へ酸素が届きやすくなります。
ただ、もしこのストレッチで「痛みを感じる」「そもそも腕が後ろに回らない」という場合は、筋肉や骨格がかなり固まっている証拠です。無理をせず、一度専門家のチェックを受けることをおすすめします。
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【睡眠編】「脳冷活」で深部体温を下げる
「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」という人は、睡眠の質が低下しています。
その原因の多くは、寝ている間も脳が興奮し、熱を持っていることにあります。
脳のオーバーヒートを冷ます
質の高い睡眠には、深部体温(体の中心の温度)が下がることが不可欠です。しかし、日中のストレスやスマホの見過ぎで交感神経が高ぶっていると、脳の温度が下がらず、休息モードに入れません。
そこで取り入れたいのが、脳を物理的・生理的に冷やす「脳冷活(のうれいかつ)」です。
今夜からできる脳冷活テクニック
1. 鼻呼吸で脳に空冷ファンを回す
口呼吸は脳の冷却効率を下げます。鼻の奥には、吸い込んだ空気が脳の底を通る仕組みがあり、これが「空冷ファン」の役割を果たして脳の熱を奪います。
寝ている間の口呼吸を防ぐために、市販の口閉じテープを活用するのも有効です。
鼻づまり時は厳禁 鼻で呼吸ができない状態での使用は窒息の危険があります。
異常を感じたら受診 テープをしてもいびきが止まらない場合は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるため、医師に相談してください。
2. 寝室の室温は「少し涼しい」くらいに
脳を休ませる最適な室温は、夏でも冬でも22℃〜26℃程度と言われています(季節や服装によりますが、少しひんやり感じる程度)。
頭寒足熱(ずかんそくねつ)の言葉通り、頭は涼しく、体は布団で温かくするのがベストです。通気性の良い枕を選ぶのも、脳の熱を逃がすポイントです。

3. 「寝る前スマホ」は脳への着火剤
もはや耳にタコができているかもしれませんが、やはりブルーライトの影響は甚大です。
ブルーライトは脳に「今は昼だ!」と錯覚させ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制します。さらに、情報のインプット自体が脳を興奮させ、熱を上げます。
せめて就寝の1時間前にはスマホを手放し、アナログな時間を過ごしましょう。
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【食事編】自律神経を整える魔法の合言葉「なまけとらんか」
「脳腸相関(のうちょうそうかん)」という言葉をご存知でしょうか?
脳と腸は自律神経を介して常にお互いの情報をやり取りしています。腸内環境が悪化すれば脳も不安を感じ、逆に脳がストレスを感じればお腹が痛くなる。
つまり、食事で腸を整えることは、脳疲労を回復させる最短ルートの一つなのです。
ここでは、自律神経を整え、幸せホルモン「セロトニン」を増やすための食材の覚え方をご紹介します。
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魔法の合言葉「なまけとらんか」
これは医師や専門家が推奨する、脳と体に良い食材の頭文字をとったものです。
- 「な」:納豆(発酵食品・大豆製品)
- 腸内環境を整える最強の食品。セロトニンの材料となる「トリプトファン」が豊富です。
- 「ま」:マグロ(青魚・赤身魚)
- ビタミンB6や良質なタンパク質が豊富。脳の神経伝達物質を作るのに欠かせません。カツオやサバもOK。
- 「け」:玄米(穀物)
- 白米よりもビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。血糖値の急上昇を防ぎ、精神を安定させます。
- 「と」:豆腐(大豆製品)
- 納豆と同じくトリプトファンが豊富。消化も良く、疲れた胃腸に優しい食材です。
- 「ら」:卵(完全栄養食)
- タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含みます。脳の細胞膜を作るレシチンも含まれています。
- 「ん」:(語呂合わせのためなし、あるいはナッツ類など)
- 休憩として、ビタミンEが豊富なアーモンドなどを「ん」の時間(間食)に取り入れるのも良いでしょう。
- 「か」:海藻・かぼちゃ・かつお節
- ミネラルやビタミンが豊富。特にかつお節などの出汁に含まれる旨味成分は、心を落ち着かせる効果があります。

セロトニンを食事で作る
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」は、実はその9割が腸で作られます。
セロトニンの材料となるのが「トリプトファン」(大豆、乳製品、バナナなど)。そして合成を助けるのが「ビタミンB6」(魚、肉、レバーなど)や炭水化物です。
朝食に「玄米ご飯、納豆、卵焼き、わかめの味噌汁」を食べる。これだけで「なまけとらんか」の多くをカバーでき、朝からセロトニンの合成がスタートします。
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【習慣・マインド編】脳を休ませる「何もしない時間」
最後に、日々の習慣と心の持ち方についてです。
真面目な人ほど「時間を無駄にしてはいけない」と考えがちですが、脳疲労の回復には「何もしない時間」こそが最高の薬です。
「ぼーっとする」効用
先ほどDMN(脳のアイドリング)の話をしましたが、DMN自体が悪者というわけではありません。DMNには「情報の整理整頓」という重要な役割もあります。
問題なのは、外部からの情報を入れ続けながらアイドリングさせること。
意識的に情報を遮断し、ただぼーっとすることで、DMNは過去の記憶を整理し、ひらめきを生み出しやすい状態に脳を整えてくれます。
- 電車の移動中にスマホを見ない。
- お風呂にスマホを持ち込まない。
- トイレの中ではただ座るだけにする。
こうした「デジタルデトックス」の隙間時間を作るだけで、脳のオーバーヒートは防げます。
プロの手を借りて「強制リセット」する

「ぼーっとしようとしても、つい色々考えてしまう」
そんな時は、プロの手を借りるのも賢い選択です。
自然豊かな場所に行くのも良いですし、整体やヘッドスパで身体を委ねる時間も、脳にとっては最高の休息になります。
当院でも、施術中にぐっすりと眠られる方が多くいらっしゃいますが、それは身体の緊張が解けることで、脳がようやく「休んでいいんだ」と安心し、深いリラックス状態(副交感神経優位)に入れた証拠です。
一人で頑張りすぎず、時には誰かの手を借りて、脳を強制的にオフにする時間を作ってあげてください。
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まとめ:すべてを完璧にやる必要はありません
ここまで、脳疲労の解消法についてお話ししてきました。
最後に要点を振り返りましょう。
- 疲れの原因は「脳疲労」: 情報過多によるワーキングメモリの圧迫とDMNの酷使が原因。
- スマホ首をケア: 首の緊張は自律神経の乱れ(頚性神経筋症候群)の元。「肩甲骨はがし」で血流改善を。
- 脳冷活: 鼻呼吸と涼しい寝室、寝る前のスマホ断ちで脳の熱を冷ます。
- 食事は「なまけとらんか」: 腸を整え、セロトニンの材料を摂る。
- 何もしない時間を持つ: 意識的に情報を遮断し、脳を休ませる勇気を持つ。
これら全てを明日から完璧にこなす必要はありません。真面目なあなたなら「全部やらなきゃ」と思ってしまうかもしれませんが、それが新たなストレスになっては本末転倒です。
まずは、今のあなたが「これならできそう」と思うものを1つだけ選んで実践してみてください。
そしてもし、「セルフケアだけではどうにもならない」「一度、身体の状態をしっかり見てほしい」と感じた時は、いつでも八王子さわい整体院を頼ってください。
凝り固まった首や肩を丁寧にほぐし、自律神経が整いやすい身体づくりをサポートさせていただきます。
さあ、まずはこの記事を読み終えたら、一度スマホを置いて、深く深呼吸をしてみませんか?

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